DirectShowについて

 DirectShowは“フィルタ”と呼ばれる要素で構成されている.フィルタとは,マルチメディアストリームに対して何らかの操作を実行するソフトウェアコンポーネントである.例えば,
・ ファイルを読み取る
・ ビデオキャプチャデバイスからビデオを取得する
等である.
 このような各フィルタを接続するとこで,様々なタスクを実行する.この接続されたフィルタ集合のことを“フィルタグラフ”と呼ぶ.
フィルタグラフにおいて,フィルタ間のデータの流れ等の制御は“フィルタグラフマネージャ”と呼ばれるコンポーネントが担当する.アプリケーションでは,“Run”とか“Stop”とかの制御をするだけでよい.また,フィルタを接続してフィルタグラフを作成するためのメソッドは,このフィルタグラフマネージャによって提供される.
 以上より,DirectShowアプリケーションを作成するには,以下のタスクを実行しなくてはならない.
1. フィルタグラフマネージャのインスタンスを作成
2. フィルタグラフマネージャを使ってフィルタグラフを作成
3. フィルタグラフマネージャを使ってフィルタグラフを制御
 ビデオ(オーディオ)のキャプチャを行うフィルタ グラフは "キャプチャ グラフ" と呼ばれる.DirectShow では,Capture Graph Builderというヘルパーオブジェクトを利用することで,キャプチャグラフを簡単に作成することができる(そうだ).
 ここで,DirectShowはCOMに基づいており,フィルタグラフマネージャ及びフィルタは全てCOMオブジェクトである.つまり,COMを理解しておくことがDirectShowの理解には不可欠である.が,知らなくても何とかなる(なった).

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